2016年4月2日土曜日

3月雇用統計から見える米国の労働市場

U.S. economy gains 215,000 jobs in March - April 1, 2016


昨日発表された米・3月雇用統計の結果です。

・非農業部門雇用者数 :+215,000人
・失業率        :5.0%
・製造業雇用者数    :-29,000人
・平均時給(前月比)   :+0.3%
・平均時給(前年比)   :+2.3%


米国の労働市場は何年にも亘って、「雇用は増えているものの賃金上昇は芳しくない」という状態が続いていますが、3月・雇用統計でも同様の傾向が続いています。農業部門雇用者数は市場予想である+205,000人を上回る足+215,000人となったものの、平均時給(前年比)の増加は2.3%に留まりました。

ただ失業率の上昇については、多くの人が労働市場に参加した事も要因と考えられるため、これは良い兆候と言えるかもしれません。多くのアナリストは労働市場の改善は年内のどこかで頭打ちになると予想しており、実際現在の失業率5%という水準はFRBが"完全雇用"と定義する状態なので、数値自体は悪化していますがそれ程懸念する必要は無いかもしれません。

また平均時給の増加基調が緩やかな理由として、"パートタイム労働者"の増加があります。米国内でフルタイム労働を希望しているもののパートタイム労働をせざるをえない労働者数が、2月の600万人から3月は610万人に僅かながら増加しました。景気後退前は420万人だった事を考えると大きな数字です。これはFRBのイエレン議長も懸念している点です。この事は"不完全雇用underemployment=失業者数と就職中の求職者数の合算"の増加にもつながっています。不完全雇用率は徐々に低下しているものの現在9.8%となっており、景気退前の2007年時の8.0%から比べると依然高い値です。

もう1つの懸念材料が製造業雇用者数の-29,000人と大幅な減少となった点で、月当たりの減少数としては2009年以来となります。原油安を反映して、工業分野では更に12,000人の雇用が失われています。ただ建設業やヘルスケアではそれぞれ37,000人、小売業でも47,000人の雇用増となりました。


http://money.cnn.com/2016/04/01/news/economy/us-jobs-report-march/index.html

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